はじめに

深度合成を用いて撮影した昆虫をタイトル通り”ためつすがめつ”、様々な方向から掲載し紹介していきたいと思います。同定間違い、学名等の間違い、どんどんご指摘ください。今後ともよろしくお願い致します。

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2017年10月7日土曜日

標本写真 2017.10.1② マルカブトゴミムシダマシなど

   画像はサムネイルですので、クリック(タップ)してご覧ください。

ゴミムシダマシ科 Tenebrionidae

ゴミムシダマシ亜科 Tenebrioninae

カブトゴミムダマシ族 Bolitophagini
(カブトゴミムダマシ亜族 Bolitophagina)

マルカブトゴミムシダマシ
Bolitophagiella pannosa (Lewis, 1894)
マルカブトゴミムシダマシ

   体長約4.4mm。多孔菌の仲間から得ることができる。肉眼で見ると、パッと見ダンゴムシがついているように見える。その体は泥なのかキノコの組織なのかで汚れているのが常のようであり、このまるで南部鉄器のようないかつく、重厚な姿は掃除をしないと見ることができない。カブトゴミムシダマシに比べると幾分寸詰まりな体型をしている。
(参考:日本産ゴミムシダマシ大図鑑)



キノコゴミムシダマシ亜科 Diaperinae

キノコゴミムダマシ族 Diaperini
(キノコゴミムダマシ亜族 Diaperina)

ヒメオビキノコゴミムシダマシ
Platydema nigropicta Nakane, 1963
ヒメオビキノコゴミムシダマシ

   体長約3.1mm。多孔菌から得ることができる。黄色い地に黒い紋があるかわいらしいゴミムシダマシ。次のクロオビキノコゴミムシダマシとよく似るが、紋のパターンや体型(本種の方が丸い)、大きさ(本種の方が小さい)が異なる。また、光沢があるのも特徴で、撮影のためにストロボをたくとまったく違った雰囲気になるのも面白い。
(参考:日本産ゴミムシダマシ大図鑑)


クロオビキノコゴミムシダマシ
Platydema pallidicornis (Lewis, 1894)
クロオビキノコゴミムシダマシ

  体長約3.7mm。おそらく朽ち木から落ちてきている。採集時には前種と区別がつかなかった。後で調べると複数種が混じっているのはとても面白い。撮影してみると、結構違うものなのだなあと感じる。目立った造形はないが、それがかえって模様の美しさを際立たせているように感じる。
(参考:日本産ゴミムシダマシ大図鑑)

ツノボソキノコゴミムシダマシ♂
Platydema recticornis Lewis, 1894
ツノボソキノコゴミムシダマシ

   体長約5.2mm。多孔菌から得たのか、朽ち木から得たのか定かでない。キノコにたくさんいる黒くて丸いタイプのゴミムシダマシの中では小さい方か。オスには立派な角があるが、小型のものは角まで小型になってしまうという。この個体は図鑑の最大体長くらいあるので、見事な角を持っている。角の付け根から先端に向かってグラデーションがかかっているのが美しい。
(参考:日本産ゴミムシダマシ大図鑑)

クロツヤキノコゴミムシダマシ♂
Platydema nigroaeneum Motschulsky, 1861
クロツヤキノコゴミムシダマシ

   体長約7.7mm。多孔菌から得たのか、朽ち木から得たのか定かでない。キノコにたくさんいる黒くて丸いタイプのゴミムシダマシの中では大きい方か。オスの角は前種と比べ明らかに太短く、グラデーションもない。この手のゴミムシダマシの中では最も普通のようだ。よく似たマルツヤキノコゴミムシダマシとは、前胸背板の長さで見分けることができるようだ。本種は短い。

(参考:日本産ゴミムシダマシ大図鑑)

ツヤゴミムダマシ族 Scaphidemini

ヨツボシゴミムシダマシ
Basanus erotyloides Lewis, 1891

   体長約9.1mm。立ち枯れから落ちてきた。黒地に黄色の4つの紋(勝手にキノコマークと呼んでいる)がある。この模様はキノコにいる虫にとても多い気がするが、誰かが大元で、みんな擬態をしているのだろうか。上翅から前胸背板、頭部に向かうにつれて、だんだん点刻が密になっていく。
(参考:日本産ゴミムシダマシ大図鑑)

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